連日報道されている海外でのコロナウイルスによるアジア人差別のニュース。
「#私はウイルスでなない」という英語のハッシュタグが流行るほど、問題が浮き彫りになっています。
これから旅行や留学などで海外に行かれる方は、どこまでが本当なのかと心配かと思います。
では実際、海外ではコロナウイルスによりアジア人差別は行われているのでしょうか。
今まであまりオピニオン系の記事を書いてきませんでしたが、少し思うことがあったので、今回は世界中に広がりつつあるコロナウイルスによるアジア人差別について意見を述べたいと思います。
NZの医師が教えてくれた、今欧米で流行してる2011年の映画「コンテイジョン」(Netflixに有り)
中国からウイルスが広がる冒頭から、まさにコロナウィルスのドキュメンタリーのようで、これ見ちゃうとアジア人に警戒するのも納得笑
ただのパニック映画でなく、学ぶことが多く今見るべき映画です✔︎ pic.twitter.com/vVREjrekSr
— あっこぷ|akkop.net (@kusano_akiko) February 22, 2020
【この記事の内容一覧】
私の周りで実際に起きた差別
実際に海外に住む私の友人から聞いたことを簡単にまとめると
・レストランに入ると嫌な顔をして見られた
・電車の中で自分の横には誰も座らない
・店に入ろうとしたら「コロナは買い物するな」と言われた
・道を歩いていると車から若者に「コロナ!」と言われた
などを聞くことができました。
ただ、一つ考えたいのは「海外」といっても世界は広いです。
ヨーロッパと北米とでは違いもありますし、上記もほんの一例です。
差別の種類が2つある
ただ、上記4つの事例でも、内容に少し違和感が。
・レストランに入ると嫌な顔をして見られた
・電車の中で自分の横には誰も座らない
の2つと
・店に入ろうとしたら「コロナは買い物するな」と言われた
・道を歩いていると車から若者に「コロナ!」と言われた
は、差別のカテゴリーが違います。
単純に「コロナウイルス」に対して恐れていて差別している場合と、その人が元々持っていた差別意識がコロナウイルスによって表に出ている。
その2パターンが混合している状態だということ。
そもそも人種差別について考えたい
そもそもの海外における人種差別について考えたいと思います。
よく「海外で人種(日本人)差別はありますか?」という質問をされます。
私はその質問に対し、いつも「実際のところあると思う。けれど人によって受け取り方が違うから、無いと感じる人もいる」と答えています。
というのも、私からすれば酷い差別を受けているように見えても、その人にとっては気がついていなかったり。
またはその逆のパターン(過剰反応してる)もあるからです。
気がつかない差別とは?
例えばの話。
ある時、同じ店でも、ヨーロッパ人の友人グループと行く時と、アジア人の友人グループといく時では、扱われかがた違うと感じることがありました。
たとえば、アジア人だけのグループで行くと、
・いつまでたってもオーダーを取りに来ない。
・サーブするときはいつも無言(愛想がない感じ)
けれど、ヨーロッパ人の友人グループといったときは
・今日のオススメメニューを持ってくる
・料理を提供するときに毎回説明してくれる
・10分に1回くらい、水を注ぎにくる
と、明らかに対応が違う。
そして、会計時には次回10%OFFのクーポンまでもらいました。
「たまたまだったんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そこはやはり肌で感じた強い違和感。
ヨーロッパ人の友人と行かなければ、気がつくこともなかったと思います。
しかしこの経験が「人種差別なのか?」と言われれば、そうとも言い切れません。
アジア人差別は残念ながらある。
基本的に、マルチカルチャーな都市だと表立って差別を受けることは稀です。
稀だけど、差別意識がないわけでは無い。
そして、差別の仕方や受け方は人によってそれぞれ違い、いろんな形で存在しているといったところ。
先ほどの例のような見えない差別だったり
はたまた理由なく卵を投げつけられた(実際私の友人が体験しました・・・)など、本当に人それぞれ。
運とタイミングもあると思います。
上記のような例を出しておいて何ですが、私自身は今までほとんど差別を感じたことがありません。
むしろ日本人であるがゆえに良い思いをしたほうが圧倒的に多く、アジア人だから羨ましがられた経験も多いです。
(ただ、地方都市ではたまにあったのも事実。ちなみに南米では本当に酷かった。)
コロナウイルスがトリガー
今回はコロナウイルスを理由に、今まで心の奥底にあったものや、今までは出さないようにしていたものを、チャンスとばかりに外に出しているように感じられます。
コロナウイルスによってアジア人差別が生まれたのではなく、コロナウイルスによって今まで隠してきてたものが表に出てきたような形。
そして、これはとても残念なこと。
ウイルスの出現によって病気よりも重たい問題がこの世に放出されたと思わざるを得ません。
ただ、差別に対して恐れたり、怒ったりしていても仕方ないので、私は受ける側も行動を起こしていくべきだと思っています。
そして、差別を受けにくくする方法も実際あり、それは「【イギリスの治安】ロンドンで生まれて初めてスリ被害にあった私の一部始終」でも少し触れています。
今後海外に行かれる方で不安な方は、ぜひ参考にされてみてください。
最後に|合わせて読みたい
昔、歴史の勉強をしなければ良いのではないかと思ったことがありました。
と言うのも、私自身「このような歴史があった」と学んだことで特定の人種に対してフィルターがかかってしまったことがあったからです。
知らなかった以前は、そんなフィルターがなかったのに・・・
ただ、「知ること」が対処や行動を起こす「きっかけ」となるとも私は考えます。
実際にあることを知り、そしてその後どう行動したら良いか。それをそれぞれで考えるということ。
そして私たちも、日本にいる外国人に対して、同じことをしていないか、今一度考えてみたいところです。
【こちらの記事もぜひ】【女子一人で】マンハッタンで一番治安の悪いスパニッシュハーレムに住んでみた【NYの治安】
例えば、とびきりおしゃれで美人な友人とカフェに行った時「日当たりの良い席に案内され、サービスも良かった気がする?」なんて経験はありませんか?
感覚でいうとこれに近い感じ。