先日マンハッタンのスパニッシュ ハーレムよりブルックリンのバスビーチにお引越しをしました。
今までの都会的(そしてちょっとデンジャラス)な雰囲気とガラッと変わり、地下鉄の終点駅からほど近い住宅街で、のどかな田舎町のような場所。
家賃が格安だったので、どんなオンボロアパートなんだろうと警戒して内見に行きましたが、予想を反して良かったこともあり、入居を即決しました。
ということで今回は、私の新居のルームツアーを中心に
- ニューヨークのお部屋事情
- バスビーチの住み心地
- 安い部屋の注意点
を中心にお話ししたいと思います。
引っ越し前に住んでいたスパニッシュハーレムのお部屋の記事も合わせてご覧ください。
【この記事の内容一覧】
家賃は破格の550ドル
まず、なぜこのお部屋に即決したのか。
それは、単純に家賃がとにかく激安だったから。
なんと破格の550ドル(約5万9000円)だったのです!
この家賃、ニューヨークに暮らす人なら、誰しもが「えっ?大丈夫?」と思うほどの超破格。
私も友人がこの家賃の部屋に暮らすと言い出したら、全力で止めるかもしれません…(笑)
相場観がわからないと思うので、まずはニューヨークの家賃事情から参りましょう。
ニューヨークの家賃事情
ニューヨークの家賃、とにかく高いです。
まず、マンハッタン内でスチューディオ(自分専用のバス・トイレ・キッチンがある、日本で言うところワンルーム)を借りるとなると、最低でも3000ドル(約32万円)はかかります。
平均ではないです。最低でもこの価格からのスタートです。
完全に一人暮らしをするのであれば、感覚的に東京の約3倍以上かかります。
ルームシェア(バス・トイレ・キッチンが共用)でもマンハッタン内であれば最低1500ドル(約16万円)は出さないと、まともなところに住めません。
ブルックリンやクイーンズでも、ルームシェアでも最低800ドル(約8万5000円)は出さないと、まともな所は無い印象。
私が住んでいたスパニッシュハーレムのお部屋はルームシェアで元々1200ドル。
しかし諸々の事情があり800ドル(約8万5000円)に値下げしてもらいました。
その理由が、お部屋がドアなし(!)だったから!
ドアなしってすごいですよね(笑)でも、ニューヨークの格安ルームシェアでは結構あるある…
ちなみに私の住んでたエリアは俗に言う「治安の悪いエリア」
そのエリアでドア無しでこの家賃。いかに家賃が高いか…。
今回は信頼できる人とのシェアだったのでドア無しでも住んでいましたが、アメリカは安全をお金で買う国。
基本的に安いところは建物が悪かったり、治安の悪いエリアだったりとリスクが付き物なので、このような条件の部屋はいくら安くてもオススメしません。
ブルックリンのバスビーチってどこ?
ニューヨークの家賃事情の説明を終えたところで、今回私が引っ越したバスビーチという地区がどのような場所かをご紹介していきます。
バスビーチはニューヨーク地下鉄の終点駅であるコニーアイランドにほど近い、海辺のおだやかな住宅街。
ブルックリンの外れと表現しても良い場所で、実際辺鄙(へんぴ)な所です。
マンハッタンに出るまでは、地下鉄で急行だと45分。
各駅停車であれば1時間半から2時間くらいかかります。
友人から「どれくらいの距離なの?」と言われたときは、大阪から京都くらいの距離感と説明しています。
関西人にしか伝わりませんが、京阪四条から京橋みたいな距離感。あながち間違ってないと思います。
家賃が安い理由
家賃の安さはの1番の理由は、やはりこのマンハッタンからの遠さ。
急行が走っているとはいえ本数は多くなく、夕方以降(特に夜)は普通しか走りません。
しかもニューヨークの地下鉄はブルックリン地区は地上走行になり、おかげで雨と風にすこぶる弱い。
雨の日は高確率で電車が遅れ、運休になることもしばしば!
そのため、マンハッタンへの通勤・通学へはかなりのネック。
それで、この破格の家賃というわけです。
家から駅までは歩いて7〜8分。
駅前は栄えている上、近くには大型ショッピングモールもあるので、マンハッタンに出なくても徒歩圏内で全てが完結するとても便利な場所。
マンハッタンに頻繁に出ることがなければ、最高の住環境です!
それではわが町パスビーチと駅前の様子をご紹介します!
ブルックリンの穏やかな郊外
最寄駅はDラインの18 av駅と20 Av駅で、お家は両駅の中心に位置していました。
駅前はバスビーチではなく”ベンソンハースト(Bensonhurst)“というエリアになります。
18Av駅の様子はこんな感じ
【動画】【ニューヨーク】地下鉄だけど地上駅!ブルックリンのベンソンハースト地区「18av駅」を散策
近くには大きなアジア系スーパーがあってとても暮らしやすい。
20Av駅の様子はこんな感じ
【動画】【サタデーナイトフィーバーロケ地】ブルックリン・ベンソンハースト”20th Av駅”
動画のタイトルにもある通り、この駅は映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のオープニングで、ジョン・トラボルタ演じるトニーがピザを食べながら歩くシーンのロケ地として使用されました。
そのピザ屋さん”Lenny’s Pizza“は現在も健在!
右手のスターバックスの横がそのピザ屋です。
気になる方は、ぜひ映画の冒頭をチェックしてみてください。
20Av駅周辺の様子は、こちらにも詳しく書きました
この街がどれだけ穏やかなのか。
比較としてニューヨークで治安が悪いとされている、サウスブロンクスの様子を置いておきます。
ベンソンハースト、そしてバスビーチがどれだけ穏やかかを実感いただけたかと思います(笑)
LAみたいな雰囲気の町
バスビーチという街は、とにかくのんびりとした雰囲気。
海に近くほのかな磯の香りが漂い、まるでLAのような雰囲気。
本当にここはニューヨーク!?と錯覚してしまうほど。
駅前の商店が連なる通りから一本入ると、マンハッタン内ではほぼ見ることのない、庭付きの大きな一軒家が立ち並んでいます。
ニューヨークの一軒家あるあるなのですが、これらの物件にはまるっと家族で済むのではなく、空き部屋を貸し出すことを前提に建てられていることがほとんど。
そのため二世帯住宅の要領で、建物内では別世帯と住めるように設計されていて、入口も二箇所、三箇所と別れて設置されていることが多いです。
それではお待たせしました。
私が実際に暮らしているお部屋を公開します!
私のお部屋を公開
じゃーん!こちらが私のお部屋。
引っ越したてで物が散乱していますがお気になさらず。
広さは5畳程度?ですが、他にテレビやソファーが設置されている共用のリビングがあります。
個人のスペースとしては、寝て起きて勉強するだけの場所があれば十分なので、これで満足。
反対側にあるのはクローゼットスペース。全身鏡も設置されています。
ちなみにニューヨークの賃貸(ルームシェア)は、「ファーネッジド(家具一式付き)」がほとんど。
スーツケース一つで引っ越し日からすぐに暮らすことができます。
NYは半地下の部屋も多い
窓は明かり取り程度で、勘の良い方はお気づきかと思いますが、半地下になります。
ちなみにこれが第二の家賃が安いポイント!
半地下には初めて住むので色々と不安でしたが、意外と快適でびっくり。
というのも現在の季節は夏。
こちらの夏はジメジメしていないので湿気もこもらず、そして半地下ということでひんやりと涼しくて、逆に快適でした。
ただ、冬はちょっと寒いかもしれませんね。
ちなみにNYは半地下のお部屋がとても多いです!
家賃を下げたい場合は、検討すると良いかも。
心配していた虫ですが…
ちなみに私が一番心配していたのが虫。
特にあの、黒くて大きい”Gさん“が世界で一番死ぬほど大嫌い!
ですが運の良いことに大家さんが超綺麗好きで、頻繁に共用部を掃除してくれていたこともあり、一度も見ることがなかったです!
共用部分の様子
キッチン、バスルーム、リビングルームは4人でシェア。
ダイニングエリアはご飯食べられるテーブルや、ソファーもあります。
裏庭も利用できるので、ルームメイトはワークアウトに使っていました。
特に込み合うこともなく、快適でした。
とにかく、スーパーが多いのが便利!
バスビーチの良い所の続きですが、何より家のまわりに良いスーパーがたくさんあること。
これは、アメリカではとても重要。
というのも日本みたいな手軽にスナックが買えるコンビニが無いので、スーパーが近くにないとマジで食料難民になります。その上、外食がめっちゃ高い。
節約のためにも、自炊はとても重要!
大型日本食スーパーも!
近くにはJマートというアジア系のスーパー(多分中国系)もあり、白菜から、味噌から、長ネギから!普通のスーパーではなかなか見つけにくいアジア系食材が見つかるので助かっています。
ちなみに「どうせ自炊しないし」と思っている方。
まず、スーパーでも日本のように、レンジでチンするだけで食べられる美味しいものがあまりないのに加え、レストランでもあまり美味しいものに出会えないことのダブルパンチで、今まで自炊経験がなくても、自然と自炊するようになります(笑)
この家のデメリット
おおむね大満足なこのお家。
唯一のデメリットなのが、やはりマンハッタンまでが遠いこと。
家賃の安さも、この地理的なことが理由。
ただ、私は今はヨガの学校を卒業し、マンハッタンに毎日出る用事が無くなったので、そこまで不便は感じていません。
逆に地下鉄に乗る時間が増えて楽しい。
ただ、毎日マンハッタンに行く用事がある人はちょっと大変。
ルームメイトは往復3時間かけて毎日通っているとのこと。でも、逆に「宿題は電車の中で完結させる!」時間を有効活用しているので、そこまで不便に思わないと言っていました。かしこい。
安全をお金で買う国、アメリカ
ちなみに、私がラッキーだっただけで、家賃が安いと言う理由だけで部屋を決めるのはアメリカではかなり危険。
日本のように、安くてもいいものは基本的にはなく、全てに置いてクオリティと値段が比例する国なので、安い部屋は大体リスクがつきもの。
周りの治安が悪かったり、あとルームメイトも低所得者だったり、訳ありなことが多いです。
日本人とシェアするか、ローカルとシェアするか
今回の私の場合、家賃の安い理由が上に挙げたような納得できる理由だったのと、日本人の大家さんで、ルームメイトも全員日本人なので、文化的な習慣が同じである安心感でここに決めました。
日本人は世界的にも「綺麗好き」で有名。
私たちにとって「当たり前」なことが「神経質すぎる」と言われるレベルなので、日本人以外と住むと掃除の面でストレスが貯まることが多いです。。
なので私は個人的に、海外では日本人と住みたい派です。
最後に|合わせて読みたい
以上、私の新居のルームツアーとニューヨークの賃貸事情、ブルックリン・バスビーチの紹介でした!
ニューヨークでお部屋探しをしている際、よかったら参考にしてくださいね。