グラスゴーで一番有名なランドマーク「ウェリントン公爵像」
お土産屋さんではTシャツやポストカードなどのグッズもよく見かけ、街のアイコン的存在です。
しかしこの銅像、帽子を被ってるのかと思いきや、よく見ると工事現場で使用されるカラーコーンを被ってる!
ではなぜカラーコーンをかぶっているのか?
その理由がユニークで面白かったのでご紹介します。
【この記事の内容一覧】
ウェリントン公像とは
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19世紀に活躍したウェリントン公爵(Duke of Wellington)をたたえて建てられたこの銅像。
設立は1844年で、和暦でいうと江戸時代の天保15年(!)と、とても歴史ある銅像です。
設立当初はもちろんコーンは被っていません。
しかし、今では被っている姿がデフォルト。
被せてあるだけなので、いつでも脱がすことができる状態なのですが、何故このような状態が続いているのでしょう?
元はいたずらで始まった
銅像にカラーコーンが被されるようになったのは1980年ごろ。
理由は公式には不明ですが、一説には街の若者が酔っ払ってよじ登り被せたなどと言われています。
何度撤去しても、数日後にはまた被されているの繰り返し。
いたずらの域を超えて執念とも言える行為がなんと35年以上も続きます!
欧米圏では若者が酔っ払うと、標的になるのがこのカラーコーン。
筆者の住むニュージーランドでも、よくわからないところにカラーコーンが置かれていたら「酔っ払った若者の仕業」という認識です。
ついに市議会が動き出す
35年の時を超え、2013年についにこの問題に市議会が動き出しました。
それは、6万5000ポンド(約870万円)の予算を充て、像の台座を1.8メートル高くする計画。
しかし、この計画に対して住民による反対の署名が、なんと1万人以上も集まったそう。
・どうせ高くしてもまた被せるだろう
・高くしたら被せる時に怪我をするかも
・税金を無駄使いして欲しくない
などが理由の模様。
「だったら、ずっと被せておけば良いのでは?」という逆転の発想により、それからはコーンが取り除かれることがなくなりました。
これを機にグラスゴー市民はこれを「伝統」と認め、今では「カラーコーン」を被ったウェリントン公像がグラスゴーのランドマークになりました。
とても、海外的な発想ですよね!
ウェリントン公爵像はどこにある?
ウェリントン公爵像は、グラスゴー現代美術館(Gallery of Modern Art)の正面にあります。
グラスゴー市役所にもほど近く、街の中心にあるので、アクセスも簡単。
とりあえず現代美術館を目指していくとスムーズです。
この銅像を実際に見た感想としては、私の想像より意外とこじんまり。
写真を撮っている観光客もほとんどおらず、見落としかけたほど。
銅像は意外と高差があり
実はこの銅像、サイズは大きくないのですが、近くに行くと見上げるほど意外と高い。
その上、登るにしても、足場がない!
頑張ってよじ登れたとしても、多分降りほうが大変で、ジャンプして降りたら、骨折レベルです。
一体、どうやってよじ登ったんだろう…
被せる側も命がけだったのかしら。
そりゃ取り除かれたら腹立って、執念で被せ続けるかも。
と、何故かいたずらする側の気持ちを妙に理解する私(笑)
実際に、この高さのおかげで、撤去作業には1回£100(約14000円)の費用がかかったそう。
費用がかかるなら、もう被せっぱなしにしよう!というのも合理的です(笑)
ちなみに、足場を高くする案が可決していたら、確かに被せにくくはなるけど、トライした人は確実に怪我していたと思います(笑)
グラスゴー土産で一番有名
というわけで、晴れてグラスゴーの伝統、そしてアイコンとなったカラーコーンのウェリントン公爵像。
そのおかげで、街のお土産やさんにはウェリントン公爵像グッズがたくさん!
今ではグラスゴーを代表するお土産となりました。
私もマグネットとTシャツを購入しました!(笑)
ちなみに、スコットランド旅行でのお土産は、エジンバラでの購入がオススメ。
種類も豊富ですし値段も割安でした。
スコットランドのお土産については【絶対買いたい】スコットランドの定番お土産8選|ハリスツイードは安いの?に書いたので、合わせてご覧ください。
エジンバラではウェリントンさんグッズは購入できないので、注意!
この記事のYouTube動画
グラスゴーセントラル駅からウェリントン公爵像までのノーカットでの街歩き動画はYouTubeにupしています。
ウエリントン像は8:54秒あたりに出てきます。
道のりも確認できるので、ぜひチェックしてみてください。
最後に|合わせて読みたい
街の人のユーモアにより、新たなランドマークになったウェリントン公像。
困った出来事を、逆転の発想で転換してしまう考えは、私たちも見習いたいものです。
グラスゴーを訪れた際はぜひチェックしてみてくださいね。
グラスゴーについては【旅行記】スコットランド・グラスゴーの印象|観光で必要な日数や治安は?に書いたので合わせてどうぞ。
グラスゴーからエジンバラまでの移動は【ヨーロッパ鉄道の旅】グラスゴーからエジンバラまでスコットレイル乗車記に書いています。
人気がないのでしょうか?(笑)