スコットランド・エジンバラの旧市街は、街全体が世界遺産登録されている歴史ある美しい街。
そんなエジンバラの至る所で見かける細い路地。
今回はその”路地”をトピックに取り上げたいと思います。
歴史あるエジンバラの風景を、ちょっぴり怖いお話とともにどうぞ。
エジンバラは幽霊の街としても有名です…!
【この記事の内容一覧】
路地?隙間?な細い道
スコットランド・エジンバラの旧市街地を歩いてると、よく見かける建物と建物の間の細い路地。
ただの隙間のような空間も…
これ実は、ちゃんと名前が付いた、れっきとした”路地”なんです。
この路地の名前は”LYON’S CLOSE”!
ただの隙間にしか見えないものも、きちんと全てに名前が付けられています。
この路地は”JACKSON’S CLOSE“!
人が一人しか通れないような、見落としてしまうほど狭いものも、きちんと名前がありました。
クロース(CLOSE)とは
先ほどから紹介している路地の名前。
普通だと道路の名前は「○○アベニュー」や「○○ストリート」という呼び方をしますが、エジンバラでは「○○クロース(CLOSE)」という表記。
その「○○クロース」が「○○通り」という意味
「クロース」だから”この先が閉じていますよ”という意味かと思っていたのですが、由来を調べると、壁と壁が”近い“というとこから来たものだそう。
この右端にあるのもクロースの入り口。
建物の1階にある抜け道かと思ったら、これもれっきとした道路(クロース)でびっくり。
しかし、なんでこんなにクロースがあるのでしょう?
クロースの先は?
そんな細道”クロース”
旧市街のロイヤルマイル側からだと、全てが下り階段になっています。
ちょっと広めのクロースも発見。
このクロースは人が行き来できそうです。
こちらは別のクロースを下りきったところから、見上げた様子。
かなりの急斜面なのが見てわかります。
こちらは別のクロース。
雰囲気が一緒で、どのクロースなのか迷いそう。
なぜ階段なの?
なぜ下り階段になっているかというと、理由はエジンバラの特異な地形にあります。
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世界遺産のエジンバラ旧市街で大変な思いをした話【グーグルマップに騙される】でも書きましたが、エジンバラの旧市街は、3方向が切り立った崖の上に街が形成されている特異な地形。
クロースは、ちょうど崖の上から崖の下にかけての道路のため、階段(坂道)になっているというわけです。
こちらはエジンバラの古地図。崖の上の中央にある大通り(ロイヤルマイル)から、沢山のクロースが伸びています。
街の地形は動画でも確認できます。
このように、くねくね曲がりながら上がっていく坂道の脇に沢山のクロースが伸びているのがわかります。
クロースには黒歴史も…
実はこのクロースには、黒歴史があります。
スコットランドとイギリスの国旗がたなびくエジンバラ市庁舎
実はこの地下には17世紀にペストの蔓延で埋められた地下都市があるんです!!
当時は貧困層が住んでいた地域で、前触れもなく生き埋めにされたと言います…
その地下都市ツアーの感想はこちらに書きました→https://t.co/ltXKqRkOtS pic.twitter.com/kg8xRptsQG
— あっこぷ|akkop.net【Blogger】 (@kusano_akiko) May 11, 2020
17世紀、貧富の差が激しかったエジンバラでは、崖上にお金持ちが、崖下に貧困層が暮らしていました。
建物は、崖の下から崖の上に伸びるように建てられていて、まだ下水道が整備されていなかった時代は、糞尿などの排泄物も建物の窓からクロースに捨てられ、貧困層の住む地下の地域に流れ着き、相当劣悪な環境だったと言います。
そんな衛生環境の中、疫病のペストが蔓延してしまったわけです…
詳しくは【ペストが蔓延したエジンバラの末路】生き埋めにされた人々と死神と呼ばれたペスト医師の話に書いたので、合わせて読んでね。
ちょっと不気味な雰囲気も
そんな歴史もあって、エジンバラは幽霊が出る街としても有名。
クロースも、陽の当たらない狭い路地ということもあって、ちょっと怖い時も。
余計な予備知識が、そうさせてるかもだけど。
観光客が多いところだといいんだけど、たまに誰もいないところがあって、そこはちょっと怖い…
昼間はまだいいけど、夜は完全に怖い道も。
やっぱ、昼もでもちょっと怖いな、この道。
けど南京錠見えてるから、夜は閉まるのかな?
写真の撮り方かもしんないけど、夜にこのシチュエーションに出くわしたら発狂ものです(笑)
【幽霊が出る街】
スコットランドのエジンバラは「クローズ」と呼ばれる細い路地が沢山このクローズとは、道と道の間が狭い(close)からと言う意味だそう
ペストの流行で町ごと埋められてしまった過去を持つこの街は幽霊の噂がチラホラ…
エジンバラ町歩き動画→https://t.co/q2JqhRChvD pic.twitter.com/6mNjx26n23
— あっこぷ|akkop.net【Blogger】 (@kusano_akiko) February 28, 2020
一番有名はメアリー・キングス・クロース
ちなみにエジンバラで一番有名なクロースが”メアリー・キングス・クロース”
このクロースがなぜ有名かというとある理由が。
実は17世紀、この地域で疫病のペストが蔓延。
ここからが、すごい…
すると、この下流地域を住民が住んでいるのにも関わらず、建物ごと生き埋めにしてしまいました!
しかもその上には、エジンバラ市庁舎を立てるというサイコパス!
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こちら左の建物が市庁舎。マジでサイコパスです…
しかも今では、その地下都市に歩いてまわれる行けるツアーが開催されていて、エジンバラで一番人気のアクティビティーになっています。
\記事更新しました/
【エジンバラ】ペストで埋められた地下都市ツアー「メアリー・キングス・クローズ」に行ってきたhttps://t.co/ltXKqRCpSs
幽霊の目撃情報が絶えないこのツアー霊感の強い人は中に入ることができないそう
そんないわくつきツアーに怖がりな私が参加してきました pic.twitter.com/kpBpzhIUd0
— あっこぷ|akkop.net【Blogger】 (@kusano_akiko) April 12, 2020
メアリー・キングス・クロース・ツアーの様子はココに書いたので、興味があったらご覧ください。
霊感ある人は、途中でツアーをリタイヤするという曰く付きなツアー。一人だと結構怖かったです…
最後に|合わせて読みたい
以上!エジンバラのクロースについてでした。
旧市街を町歩きしていたら通る機会は沢山。
歴史背景を知ったら、ちょっぴり怖い?けど、同じく美しい佇まいに思わず写真を撮ってしまうハズ!
エジンバラに訪れた際は、ぜひチェックしてみてくださいね。