ずっと行ってみたかった、エジンバラにある埋められた地下都市ツアー「The Real Mary King’s Close(リアル・メアリー・キングス・クローズ)」に行ってきました!
このツアー、実は本当に幽霊が出ると有名。
霊感の強い人は入れないほどなんだとか!
めちゃくちゃビビりな私ですが、怖さより歴史への興味が勝ち、怖がりながらも参加してきましたので、ツアーの様子をレポートします。
メアリー・キングス・クローズの公式Twitterさんに記事を紹介していただきました!
A great write up of ‘ experience by @kusano_akiko for our Japanese-speaking friends Arigatou! https://t.co/1kKUC3X7IU
— The Real Mary King’s Close (@MaryKingsClose) August 31, 2020
【この記事の内容一覧】
ペスト蔓延で生き埋めにされた街
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17世紀のスコットランド・エジンバラでは劣悪な衛生環境からペストが大流行。
当時治療薬がなかったペストは、感染すると致死率は60〜90%と極めて高く、死の病と恐れられました。
4万人いた人口が6000人まで減ってしまうほど、パンデミックを起こしたこの疫病に頭を悩ませた政府は、なんと感染拡大を起こした下流の貧困層が住む地域を生き埋めにする暴挙に出ます。
最近までその黒歴史は忘れ去られていましたが、近年に発見され、調査が進められました。
それまでは都市伝説として、まことしやかにささやかれていましたが、現在は過去の歴史を認め、観光名所として整備し、一部区画には実際にツアーで行くことができます。
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歴史について詳しくは【ペストが蔓延したエジンバラの末路】生き埋めにされた人々と死神と呼ばれたペスト医師の話に書いています。
地下都市ツアーはいくつかある
地下都市へは、ガイドツアーでしか行くことができません。
料金は安いもので£10(約1340円)くらい〜で、時間とツアー内容によって変わってきます。
「歴史探検」という名目のものや、「地下のゴーストツアー」と掲げるものなど、ツアー会社によって内容は様々。
夜中に出発するツアーもあるそうで、こうなれば完全に肝試しです(笑)
イギリス人は幽霊好きと言いますが、観光地ではお化け屋敷をよく見る
ちなみに”心霊スポット”も多し!!
何も知らずに訪れて、後で調べると心霊現象多発スポットだったりも
霊感ある人は注意です…
【イギリス】幽霊が出る街のゴーストツアーがマジで怖そうな件
▶︎https://t.co/ktmsAWRSGI pic.twitter.com/uEjOxE88vg— あっこぷ | Akiko Kusano| (@kusano_akiko) August 12, 2020
イギリス人は幽霊話が大好きな国民性ということもあり、エジンバラの地下都市ツアーはとても人気。
どれに行くか迷いましたが、中でも「The Real Mary King’s Close(リアル・メアリー・キングス・クローズ)」が一番有名と言うことで、迷わずこちらに決めました。
市庁舎の下に地下都市が
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メアリー・キングス・クロースとは17世紀に実在した通りの名前。
当時は賑やかな目抜き通りの1つだったそうですが、こちらも埋められてしまい、現在その上には、市庁舎が立っています。
人々を生き埋めにした場所の上に市庁舎を立てるなんてサイコパスすぎますし、当時の政治的事情が垣間見れますね。
チケット販売所はロイヤルマイル沿い
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チケット販売所は、旧市街の目抜き通りであるロイヤルマイル通りの市庁舎の横にあります。
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こちらがチケット販売所。
街並みに馴染みすぎて、私は一度通り過ぎてしまいました(笑)
住所:Warriston’s Close, 2, High St, Edinburgh EH1 1PG UK
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派手な看板もなく、商売っ気があまりないのは、エジンバラの地下都市ツアーで一番有名だからでしょうか?
お客さんが自然と来るんだろうなぁなんて、どうでもいいことを考えます(笑)
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中に入ると、チケットカウンターとちょっとしたお土産物の販売が。
おどろおどろしい感はなく、ポップな雰囲気。
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ツアー開催時間は、時期によって違うそうですが私が訪れた時期(8月)は20分刻みで開催されていました。
チケットは大人£16.50(約2300円)
学生さんやシニアなどは割引が入ります。
日本の学生証もスタッフさんの加減で使えることがあるので、持ってる方は出してみたらいいかも。
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友人はとてもフレンドリーな店員さんにあたり、学生の年齢でもないのに「なんでもいいから学生証出して!」と言われ、自動車教習所の学生証出したら割引してもらったそう(笑)
真偽は定かではないですが、海外特有のゆるーい感じで、運が良かったら割引してもらえるかも?
ネットの口コミでは「当日券は売り切れていることが多い」とあり不安でしたが、私の時は運良く窓口で直接チケットを買うことができました。
けれど、やはり直近のツアーは埋まっていて、最短で2時間半後の枠でしか空きがなかったので、予定が決まっている方は事前予約をオススメします。
(英語のみ)The Real Mary King’s Close公式HP
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ちなみに、公式HPのトップ映像はホラー映画みたいで怖いので、怖がりな方はご注意を(笑)
入り口は少しわかりにくい
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無事にチケットを購入した私。
ここからツアー行けるのかと思いきや、集合場所は建物の裏手とか。
何処にあるのか悩んでいたら、どうやら販売所の左側にある小道(CLOSE)を通り抜けるそう。
大きな看板もないので、さらにわかりにくい。
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タトゥーショップと同じサイズの看板。
初見だと完全に見落とすので注意。
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こんな感じで進んでいくと、ツアー集合場所にたどり着きました。
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こちらがツアーの集合場所。
時間になると、ガイドさんが呼びに来てくれます。
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右に見えるの小さな扉が入り口で、ここから階段で地下都市に降りていきます。
そう、この下がまさに封鎖された地下都市!
今、私が立っているこの場所の地下に広がっていると思うと、ちょっとゾクッとします…
隣にはギフトショップとトイレが有り
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集合時間まで少し時間があったので、隣にあったギフトショップをフラフラ。
この場所は、ディズニーランドのアトラクションみたいな感じで、ツアー終了後の出口と繋がっています。
ちなみに、無料トイレもあります。
ツアー時間は約1時間なのと、怖くてトイレに行きたくなるかもなので、事前に必ず済ましておきましょう。
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エジンバラ観光でトイレに困った際の駆け込み場所にもいいかも。
ツアーの様子
いざ、ツアーへ!
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ツアー時間前になると、沢山の人が集まってきました。
ガイドさんの指示に従い、列に並びます。
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入り口がとにかく解りづらいので、心配な方は時間まで近くにいた方がいいかも。
では、ツアーに参加します!
中は薄暗くてちょっと不気味
この先は写真は不可だったので文章だけでのリポートです。
ガイドさんと共に、約20人?程度のグループで地下都市を巡ります。
どちらかというとガイドさんの話を聞くのがメインなので、英語が苦手な人はちょっときついかも?
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私のガイドさんはスコティッシュアクセントがとてもキツく、加えて芝居口調なこともあり、古い言い回しや難しい言葉を使ったりも。
英語ネイティブでも聞き取るのが難しいとのことでした。
演技派ガイドがビビらせてくる
英語が解らないから行くのやめようかなと思ったそこのあなた、ご心配なく。
ガイドさんは超演技派なので、英語がわからなくても雰囲気で伝えにかかってきます。
しかも、めっちゃ驚かしてくる。
演技が上手いから、これまためっちゃ驚く(笑)
ちょっとしたお芝居を観に言ったような、終始シリアスな雰囲気作りでツアーを盛り上げるガイドさんは拍手もの!
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ちなみに、ツアー中に私語したり、笑ってたりしたら、雰囲気が壊れるのでガイドさんに怒られます!(笑)
館内の人形にもビビる
ガイドさんだけでなく、館内でもちょいちょい脅かしにかかってきます。
終始薄暗い中に、当時の人々を再現した人形があり、これがリアルで怖い。
特にペスト医師の人形は、とっても不気味です。
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これのリアルサイズバーションが薄暗い地下にいました。気持ち悪かった…
他にも、内出血して黒くなっているペスト患者もリアルに再現されていて、実際この人たちがここで生き埋めにされたんだなと思うと、急に恐怖に包まれました。
個人的な感覚としては、広島の原爆資料館に、ガイドのビビらせが加わる感じでしょうか?
小さい子供さんとかだと、ちょっとトラウマになってしまうかも。
あと心臓悪い人も、急に驚かされるので、びっくりに注意です。
霊感の強い人はやめたほうが無難
このツアーはアトラクションでも何でもなく、17世紀に実際に人々が悲惨な目にあった場所。
実際に沢山の人々が亡くなった場所なので、感じる人はとっても感じるらしく、霊感の強い人は中に入るのを拒むほどで、霊感の強くない人でも、頭が痛くなったりして、途中で辞退する人もいるそう。
実際ツアー途中に「何か」を観たという人が絶えないそうなので、心配な方はやめておく事をオススメします。。
確かに周りは終始薄暗いので、何かが見えちゃいそうな雰囲気は終始ありました…。
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霊感の全くない私も、観ちゃったらヤダなと思い、ツアー中はキョロキョロするのはやめておきました(笑)
あと、ツアーの最後尾だけは怖いので、常にガイドさんの真横にくっついていました(笑)
宜保愛子が除霊?したらしい
ツアーの最中に人形がたくさん置いてある部屋に連れて行かれました。
ガイドさん曰く、ここの部屋はジャパニーズサイキッカーの霊視によると、当時ペストにかかり生き埋めにされた「アニー」という少女の幽霊がいるとのこと。
それを知った世界中の人々が、アニーのためにおもちゃを送ってきたそうで、おびただしいほどの量のおもちゃが飾られていました。
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その話の最中、ガイドさんに私のことをめっちゃ凝視されました(笑)
余談ですが、そのサイキッカー(霊媒師)を後で調べたら宜保愛子さんでした!(笑)
ちなみにお供え物は、日本のアニメキャラの物が多かったのが印象的でしたが、ガイドさん曰く、少し前までここのお供え物に何かが置いたあったんだけど、それをツアー客が盗んでいったとの説明が。
ガイドさんのいるツアー中にどうやって盗んでいくんだろう。。
最後はおきまりの記念撮影
ツアー中は写真撮影はできませんが、最後に地下都市内でグループごとに写真を撮ってくれます。
ただ、この写真はテーマパークでよくあるスタイルで、欲しければ購入しなければなりません。
自分のカメラでも撮ってくれるのかなと思ったら、NGだったので残念。
ただガイドさん曰く、過去に本当になんか写ってたことがあるそうで、撮りたくなかったら取らなくていいですとのことでした。
実際「なんか写ってたらヤダ」と写真撮影を拒む人もいるそうです。
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ちなみに、ガイドさんはユーモアのある方で「私の仕事はこのガイドであって写真の販売は仕事じゃないけど、とりあえず会社に言われてるのでやってまーす、ハイチーズ」とみんなを笑わせていました(笑)
約1時間のツアーが終了
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最後は、ツアー前に立ち寄った土産物屋に戻ってきたところで、終了!
お土産やさんではペスト医師のマスクも販売されてました(笑)
子供とか喜ぶんでしょうね。
感想としては、総じて大満足!
ただ、お化け屋敷的なものを想像していると、ちょっと違うかも。
あくまでも「歴史ツアー」なので、怖いことより学ぶことの方が圧倒的に多く、興味深かった!という感想の方が強いです。
人によって、「あー、怖かった」と、「あー興味深かった」で感想が別れるツアーだと思いました。
YouTubeはこちら
ツアー中は写真と動画はNGでしたが、周辺の町歩き動画はYouTubeにアップしました。
周辺の様子はチェックできますので、ぜひご覧下さい。
【動画】▶︎【スコットランドVlog】幽霊の出る街エジンバラの埋められた地下都市オカルトツアー
トータル大満足でした!
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怖がりな私ですがメインは歴史のお話だし、沢山の人とともに行動だったので、お化け屋敷感はあまりなかったです。
ただ、ガイドさんは本気で驚かしにかかってくるので、そこだけは注意(笑)
後、暗くてなんかいそうな雰囲気が嫌いな人はちょっとやめといた方がいいかも。
けれど、とても貴重な経験になると思うので、エジンバラを訪れた際はぜひ参加されてみてください。
しかも発見されたのは1980年!最近なことにも驚きました。