スーツケースの購入時、とっても悩みますよね。
普段使わないので、使い心地の想像がつかず、どれを選べば良いのやら…
値段もそこそこするし、サクッと買うのも難しい…
そんな方に、現在11個のスーツケース(キャリーケース)を保有している私が、飛行機に預けることを前提とした100リットルサイズ(Lサイズ)のスーツケースの選び方について。
中でも長期で海外旅行や、留学・ワーホリなどに行く方向けに4つのポイントをご紹介します。
使い心地だけでなく、海外での防犯面にも考慮した選び方になっています。
実際に私が愛用しているオススメのスーツケースもご紹介しているので、ぜひ参考にされてください。
【この記事の内容一覧】
本当に11個も持ってるの?
はい、本当です!(きっぱり)
というのも以前、毎日大荷物を持って移動しないといけなかった仕事柄、カバン代わりに普段使いしていた時期が数年ほどあったため。
壊れたものも含めると、累計20個以上は所有したと思います…!
今保有している11個も、コロコロが1つなかったり、取っ手がダメになっていたりと、何かしら壊れているものが多ので、使用できるのは8個。
残りは、インテリア(収納)として使っていたり、実家⇄東京⇄ニュージーランドでの運搬用として、小さなスーツケースで実家に行き、帰りは大きなスーツケースで帰る、などしています。
と、前置きが長くなりましたが、早速本題に入りましょう。
スーツケースは消耗品
まず、声を大にして言いたいのは、スーツケースは消耗品ということ。
日本での国内旅行や、数年に1回の海外旅行であれば、あまり関係のない話かもしれません。
しかし、海外に長期で滞在し、場所を何度か移動することが前提であれば、消耗品と思うべきでしょう。
というのも、海外の空港はスーツケースの扱いがとにかく雑。
丁寧にそ〜っと置いてもらえる事は、ほぼありません。
バンバン投げられます。(本当です)
側面は傷で済みますが、問題なのがキャスター。
どれだけ良いスーツケースでも、キャスター部分1点に重い負荷をかけられてしまえば簡単に壊れてしまい、私もキャスター部分がダメになったのがほとんど。
しかも海外だと修理が簡単に見つからず、時間もかかるし費用も高いので、結局買い直す方が安いし早い。
そのため使い捨てるくらいの感覚で、安いものを選ぶので充分です。
スーツケースの重さも注意
良いスーツケースは、本体自体が重いです。
100リットル前後のスーツケースだと、軽いものでも6キロ程度あり、仕様が良いものになればなるほど、重くなります。
飛行機で預け入れする場合は重量制限があり、だいたいの航空会社は23キロ〜32キロが基準。
国際線でも40キロまでOKなんてところもありましたが、今ではほとんどが23キロ。
たまに32キロまでOKなところもありますが、最近では珍しい方です。
23キロの重量制限で、スーツケースだけで6キロだと、残りは17キロ!
せっかく良いものを買ったのに、荷物が全然入れられない!なんてことにも。
その点、安いスーツケース=軽いので、荷物を多くいれられるというわけ。
物をたくさん入れたいからと大きいサイズを選んだら、重量制限により実質は全然入らない事態に陥ることにも!
ちなみに質の良いものは頑丈なので、重くなりがちです。
アジア人はハードケースが好き
日本人にとって、スーツケースといえばハードケースというイメージですよね。
実際お店も、ハードケースばかり並んでます。
しかし欧米諸国は、布製のスーツケースが主流。
海外の空港(特にヨーロッパ)に到着すると、周りはみんな布製のスーツケースを引いていて、ハードケースを持っている自分が「あ〜、日本人だな〜」と感じることも(笑)
ちなみにハードケースが主流なのが、日本、中国、韓国などのアジア諸国。
アジア人観光客=ハードケースというイメージが定着しているため、犯罪に巻き込まれる確率も高くなる事実も…(理由は後ほど!)
布製の利点は軽いこと!
ハードケースの方が丈夫ですが、防犯にも役立つので、先入観を捨ててみてもいいかも。
どのくらいの価格帯がオススメ?
100リットル前後(一番大きいサイズ)のスーツケースを量販店やネットで購入するなら、10万円以上の高級品を除くと、6000円くらいから〜高くても3万円くらいが主流。
私の経験上、1万円〜1万5000円程度のものだと間違いないでしょう。
というのも、上記の範囲内は、正直どれも品質が変わりません。
20個以上使用した経験上、数千円の違いで性能が格段に変わるものはないので、自分の気に入ったデザインを選ぶことをオススメします。
高級品以外のスーツケースは、正直あまり差はありません。
数千円の差で良いものを!と悩んでいるなら、安い方で充分です。
キャスターとても大切!
一つだけ重要なポイントを上げるとすればキャスター。
移動を支える、ローラー部分のことです。
スーツケースを選ぶ上で、一番重要と言っても過言ではありません。
このキャスターの滑りの良さで、移動時のストレスが格段にグッと変わります。
とても大事なので、ここだけはしっかり押さえておきましょう!
値段をかけるならキャスター!
キャスターは 多ければ多いほど良し。
移動時に滑りが悪いと、とにかくストレスに。
安いものだと、2つしか付いてないものもあるので、これは避けましょう。
一番のオススメはダブルキャスターと言って、1個のキャスターに2個のタイヤが付いているもの!
これだと、1つのスーツケースに8輪のタイヤがつくことになり、滑り心地が格段に上がります。
ちなみに、今回メインで使用しているスーツケースは、キャスターが5個付いており、そのうち4個がダブルキャスター。
壊れるのもキャスター部分
本体が凹んだり、ヒビが入ったりするのは、比較的簡単に修理が可能。
しかし、キャスター部分の修理は場合によっては不可のことが多いです。
キャスター部分の破損は修理が可能ですが、スーツケースのキャスターの連結部分が壊れると、修理自体が行えません。
ちなみに、スーツケースで破損で一番多いのが、この連結部分…
私の経験上、破損のパターンは、飛行機乗り継ぎの際、扱いが雑でぶん投げて移動されており(おいおい…)、そのため1箇所に圧がかかり割れる…というパターンがほとんど。。
どんなに丈夫でも、20〜30キロの荷物が入ったものは1箇所に圧がかると壊れます。
見えないところでどう扱われるかは、運によるところも多いです。
鍵の頑丈さは無意味。
スーツケースによっては「鍵が丈夫!」という鍵推しの商品を見かけることも多いです。
しかし、私はこれに否定派。
良い鍵は、選ぶ必要はありません。
預入荷物は鍵をかけてはダメ
実は、飛行機に荷物を預ける際、スーツケースに鍵をかけるのはNGなのをご存知ですか?
理由は空港の職員は、空港で預けられた荷物をランダムに選んで中身を確認する権限があるためです。
この場合、鍵がかかっていると許可なく壊されます。
ちなみに、アメリカでは鍵をかけることが、法律的にNGとなっています。
よく「TASロック」という表記を見かけますが、TASとは”Transportation Security Administration(アメリカ運輸保安局)”のこと。
この赤いダイヤがTASキーの証、
TASキーであれば、空港職員が特殊な鍵で開けることが可能。
なので、鍵かけOKというわけです。
海空港職員が物を盗むことも…
日本では考え難いことですが、海外では空港職員による盗難がザラにあります。
嘘でしょ?と思われるかもしれませんが、本当にあります…
そんなこと何処で!?と思うかもしれれませんが
- 預け入れしてから飛行機までの間
- トランジットの荷物移し替えで
- ロストバゲッジをして保管中
とにかく、自分の体から離れて戻ってくるまでの間、どこで盗まるかはわかりません…
じゃあ、鍵を頑丈にかけないと!と考えますが、先ほど書いたように、鍵かけはNG。
TASキーをかけていても、結局は空港職員が鍵を開けることができてしまうので、意味がありません。
法律で鍵をかけることが禁止されているのに、空港職員による盗みが横行。
そのため、深刻な社会問題になっています。
安物が逆にセキュリティになる
先ほどの「布製スーツケースの方が防犯に役立つ」といったのもこのため。
ハードケース=アジア人という認識で、アジア人はお土産にブランド品などを大量に購入するイメージがあり(実際そうなんですが…)狙われることも多いそう。
日本の常識は海外では通用しません。
「鍵が頑丈だから狙うのはやめよう」ではなく、「鍵が頑丈だから良いもの入ってそう」と発想されてしまいます。
チープな物の方が、良いもの入ってなさそうと、狙われにくいことも。
ちなみにリモワなどの高級品は、スーツケースごと盗まれるなんてことも過去にあり、中身でなく、本体自体を転売するそうです。。
宿泊先で盗難にあったことがあります。
その際、鍵もチャックも閉めずにほったらかしていたスーツケースは狙われず、鍵をかけていたリュックサックだけ、鍵を壊して開けられていました。
鍵をかける=貴重なものが入っているという認識だったのだと思います。
スーツケースに貴重品はNG
そもそも、スーツケースに貴重品を入れるという考え方がNGです。
日本だとホテル滞在中、大事なものはスーツケースを金庫がわりに…なんてこともありますが、海外だとありえない行為。
鍵がかかっている=「大切なものが入っている」というサイン。
ここを狙って下さいと言ってるようなもん。
貴重品は必ず持ち歩きましょう。
というわけで、「丈夫な鍵」はスーツケースに必要ありません。
大切なのは保管期間
意外と盲点なのですが、スーツケースを選ぶ上で、とても重要なこと。
それは、保管期間!
一番大切といっても過言ではありません。
運ぶ期間より保管期間が長い
スーツケースは、使用している時間(物を運んでいる時間)より、使用しない期間(保管期間)の方が格段に長いです。
そのため、保管期間にどう活用できるのかまでをしっかり考えて購入することをオススメします。
これが意外と盲点で、後々めちゃくちゃ邪魔になってストレス…!なんてことも。
インテリアとしての使用しやすさ
私が愛用しているスーツケースの一番お気に入りポイントが保管期間の性能の良さ。
側面がフラットに設計されていて、横にすると机として使用でき、片側が深め、片側はチャック式で浅めに作られているので、横置きで物入れとして使用がしやすいことも気に入ったポイントです。
他にも、フックがついていてものがかけられたり、キャスターロックがついているので物置にした時に移動しなかったりと、「保管期間の機能性」に惚れ込みました。
実際コロナ渦で、長期間スーツケースを使えなくなりましたが、新しいスーツケースは部屋に置いていてもインテリアの一部になっているので、とても便利です。
スーツケースは「使用期間」そして「保管期間」の両方を考えて購入しましょう。
オススメは”MILESTO(ミレスト)”
それでは最後に、実際に私が愛用しているスーツケースをご紹介します。
今愛用している預入サイズ(右)はイオンのスーツケース売り場で購入したノーブランド品。
まだ販売しているのかな?とネットなどで確認してみましたが、探すことはできませんでした。
イオンやドンキホーテはとにかく安いので穴場ですが、基本的に一期一会品です。
機内持ち込みサイズ(左)は「MILESTO(ミレスト)」です。
▶︎MILESTO UTILITY キャビンサイズ ストッパー付 ネイビー
もう3年以上ガンガン使っていますが、全然汚れないし、キャスターもスムーズだし、とっても気に入っています。
フロントポケットはPCを持ち歩く私にとっては必須ですが、ガイドブックやお菓子を入れるのにも便利で、さっと出し入れできるので重宝しています。
小さいですが意外と容量があり、前日アメリカとカナダを2週間旅行した際も、飛行機での移動が多かったため荷物を預入たくなかったので、これ+ボストンで移動しました。
なによりデザインが可愛いのでテンションが上がります。
ミレストはスーツケースを中心とした旅行用品専門店で、個人的にとても気に入っています。
性能も良く、特にキャスター部分にこだわりがあり、ダブルキャスターはもちろん、キャスターロック付きもが多く、とにかく便利。
価格帯も手頃で、しかもデザインが可愛い!
スーツケース選びで迷われているのであれば、ぜひ一度チェックされてみてください。
初めてのダブルキャスターでしたが、こんなにも滑らかに滑るのかと感動しています。