しばらく更新が空いてしまいました。
というのも、理由が。
実は、ロンドンのホステルにてMacBook Air(パソコン)を盗まれてしまいました(泣)
先日、スリ未遂にあった直後なので、ショックが隠しきれません…。
やっと新しいパソコン入手したので
- 私が盗まれたシチュエーション
- 警察での対応
- ロンドンの治安について
などをシェアしたいと思います。
しかも、警察に行くと衝撃的な事実が発覚!
訳あって被害にあったホステル名も公開したので、ロンドン旅行の際はお気をつけください。
予備知識があることで、犯罪リスクを減らすことができます。
私の体験を、皆さんの防犯にお役立てください。
【この記事の内容一覧】
「慣れ」が招いた悲劇
ロンドンではフラットシェア(ルームシェア)をしていた私。
部屋の契約が切れたので、次の部屋に移動するまでの3泊だけ、ロンドンのキングスクロス駅近くにあるホステルに予約を取りました。
以前、ロンドンの別のホステルに長期滞在していたことがあり、安全かつ快適で気に入っていたのですが、場所が少し離れており、今回はキングスクロス駅周辺が都合が良かったこともあり、別のホステル(初めての滞在)を予約。
今となれば、なぜ気に入っていたホステルに滞在しなかったんだろうと悔やまれます。。
▼そのお気に入りホステルがこちら
雰囲気が悪かったけど…
初日のチェックインは夜の22時。
男女共用ドミトリー(12人部屋)で、二段ベッドの下段をアサイン。
カーテンもなく(横のベッドから垂れているのはバスタオル)パーテーションも完全ではなく半分のみ。
雰囲気もちょっと殺伐としており、部屋に入ってすぐ「どうしよう」と思ったのですが、時はすでに22時。
部屋に入るとすでに消灯されており、手探りの中ベッドを探す状態。
そのため、泊まっている人もよくわからない。
これで男女兼用は失敗した…
今さら他の場所に移動するのもアレだし、まぁ3泊だけだし…
ということで、その日はすぐに就寝することに。
次の日の朝
翌朝は10時ごろに起床。
寝ぼけながら携帯を触って布団の中でうだうだ。
チェックアウトが10時半ということもあり、周りはバタバタ。
目がとても悪いのですが、メガネをせずに携帯を触っていたため、どんな人が行き来していたかはよく見えてはいません。
ただ2人組の男性?が何度もベッド周りを往復していたのは何となく記憶。
覚えていた理由は「何回も行ったり来たりして落ち着かないなぁ」と頭に浮かんだから。
ただ、この人たちが犯人かどうかは定かではありませんが…
たった10分間の出来事
チェックアウトの時間が過ぎ、部屋は私一人だけ。
掃除のおばちゃんがベッド清掃にやってきたので、そのタイミングでシャワーを浴びに部屋を出ました。
シャワーは約15分間。
そんなに長い時間ではありません。
シャワーが終わり部屋に戻ってくると、枕元に置いていたリュック(枕で軽く隠していた)が何故か足元に移動されている。
しかも、なぜかカバンが空いている!
え?どういうこと?
最初は「あれ?掃除のおばちゃんが移動させたのかな?」なんて呑気に思ったのですが、よく見ると、カバンの中身がベッドに散乱している…
サーっと頭の血が引くのがわかりました。これは…!
そう、中身を物色されていたのです!
急いでリュックの中をチェックしました。
パスポートは無事だった
まず、パスポートがパスポートケースごと無事でひとまずホッ。
というのも、週末オランダに旅行に行く予定があったため。
旅行に行けなくなる!と第一に思った呑気な私。
えぇ、これぞ旅人ですよ。褒めてください…
ちなみに、パスポートケースには予備のクレジットカード2枚と銀行カード、そして日本の免許証が入っていました!これ盗まれていたら、本当にめんどくさかったので、とりあえず一安心。
そして、財布も無事。
私は基本的に支払いは全てクレジットカードで、現金は緊急用に数千円程度を小さな財布に入れて持っているだけ。
あまり使用しない為、リュックの一番下の方に入っていて犯人は気がつかなかったようです。
その代わり、黒のペンケースが財布に見えたのか、バッチリ開けられていました。
中身のペンが散乱してたので、財布を探していたんだと思います。
ちなみに、私の一番大切なものがiPhone!
私は現金は持ち歩かず、支払いもほぼカードなスーパーキャッシュレスガール。
クレジットカードもiPhoneケースに入れてるので実質財布のようなもの。
これがなくなると生命が途絶える。
パスポートより大切、マジで。
けれど、iPhoneは常に別のセキュリティーティーポーチに入れており、シャワー時も持ち歩いていたので無事でした!
スリにあった話でも触れましたが、セキュリティーポーチはヨーロッパで生活するなら必須アイテム。
最初は「ダサいからいらないかな…」と思っていましたが、持って行って本当に良かった。
日本から必ず持っていくようにされてください。
貴重品はこのあたりだったので、はー、良かった!と安心していたら…
ちょっと待って、パソコンが無い!
そう、このブログを書いたりYouTubeを編集している私の相棒「MacBook Air」が無くなっているではありませんか!
オーマイゴーーーーーー!!!
何度見返しても、私のMacBook Airちゃんはそこにありません。
はい、もう、ヤラレタ…
そしてもう一つ気がついたことが。
私の大切な大切な時計も無い!!!!
MacBook Airと時計が盗まれる
MacBook Airに関しては、今後しばらく仕事ができなくなるので、めちゃくちゃ困る。
けれど、大切なデータはクラウド保存していたので、買い直せばまぁ、なんとかなる。
しかし、時計に関しては事情がちょっと別。
実は、亡くなった母の形見の時計だったんです!(号泣)
ショックが大きく、シャワー後で髪の毛が濡れたまま、急いでホステルのレセプションに向かいます!
ホステルスタッフの対応
「シャワー中に私のパソコンと時計が盗まれた!CCTV(監視カメラ)見せて下さい!」
と詰め寄ったのですが、ホステルスタッフは
「ごめんなさい、部屋の中にCCTVは無いの」
の一言。
うそやん!なんでやねーん!
「いやでも部屋の中になくても、廊下にはあるでしょ!」と引き下がらない私。
けれど、ホステルスタッフは、その部屋から外につながる廊下にはCCTVは無くて確認できない。とりあえず、警察に連絡してくれ、の一点張り。
なんでやねーん!!
冷たいホステルスタッフ
かなり冷たい対応に見えますが、私がステイしたいたのはホテルではなくホステル。
安宿ということもあり、盗難やトラブルのリスクが高いのは当然。
私も働いていたのでよくわかる…
大体のホステルでは、チェックインの時に「ホステルは盗難の責任を追いません」という書類にサインをさせられ、今回もしかり。
そして、ホステルスタッフが謝ったり、丁寧な対応を取りすぎてしまうと、ホステル側の責任にされてしまったり、色々めんどくさい事になってしまうからタッチしないことは、私も経験から理解はできる。
けれど、典型的な泣き寝入りする日本人になるのは納得できないから、粘る!
粘りまくる私
今回泊まったのは、大規模なホステル。
旧裁判所を改装したということもあって、非常に複雑に入り組んだ構造になっていました。
そのため、私の部屋から別の場所への移動が何ルートもあり、CCTVもカバーしきれず、犯罪者にとっては非常に仕事がしやすい場所...
そうだ!シャワーに行く時に掃除のおばちゃんがいた!と思い出し、掃除のおばちゃんを探しに行き「ねぇ!私のMacBookが無くなったんだけど、誰か見てない!?」と詰め寄る。
おばちゃんは自分が犯人と疑われてると思ったのか、知らない、知らないを繰り返す。
「違うの、誰か見てないか聞いてるの!」と言うと、色々思い出してくれたり、一緒にもう一度レセプションに行き、スタッフに別の場所のCCTVを見れないか?と交渉を行ってくれることに。
おばちゃんがホステルのスタッフに言ってくれたこともあり、やっとホステルスタッフが一緒に泊まってる部屋まで来てくれて(遅い)一番近くのCCTVを見てくれたりしました(遅い)
けど、やはりMacBook Airと時計は見つかるはずもなく…
まだホステル内に犯人がいるかもしれないけど、もうほぼ確実に見つかることはないだろうと悟った私は、とりあえず、一刻も早く警察に行くことの方が重要だと思い、近くの警察に向かうことに…(ここまでで1時間くらい)
すぐに最寄りの警察へ
一番最寄りの警察はキングスクロス駅から1駅の「エンジェル」にあるということで歩いて向かい、20分くらいかかり到着。
今まで、勿体無いしと言う理由で海外旅行保険には入らず渡航することが多かった私。
まさかこんな目にあうと1ミリも思っていなかったので、保険には入っていませんでした。
なぜ保険に入っておかなかったのか!後悔後に立たず…
しかし!持っていたクレジットカードのエポスカードが海外旅行傷害保険が自動付帯していたことを思い出す…!
というわけで、警察までの道中にエポスカードのカードセンターに電話。
盗難にあった場合どうしたらいいかの確認しました。
カードセンターの人はとても親切で、その優しさに涙。
とりあえず警察で「ポリスレポート」をもらってきてください、そのほかは日本に帰ってから申請ができますのでとのことでした。
優しく丁寧な対応のおかげで、パニック状態から少し落ち着きを取り戻りました。
警察署での対応
警察に到着して中に入ると受付が。
5〜6人が並んでいたので私も並ぶ。
私の順番になり「ホステルで盗難にあいました」というと、別室に案内される。
担当の警察官がやってきて、どこで、どの時間に、何が盗まれたのかなどを詳しく聞かれ、話した内容をPCに内容を打ち込んでいました。
ただ、作業はとても事務的。
イギリスでは盗難や窃盗などの軽犯罪は日常茶飯事なので、警察はあまり動いてくれません。
なんなら「盗難程度で連絡しないで」という雰囲気さえ醸し出されます(日本だと考えられない!)
私の事情徴収も犯人探しというよりは、保険会社に提出する書類作成のための事務作業といった感じ。
ポリスレポートの発行
最後に「Crime information」という物を渡されました。
いわゆる「ポリスレポート」
こちらの紙に記載される番号が、保険申請の時に必要になります。
盗まれたのはもう仕方ないので、とりあえず保険申請のためにこちらを大事に保管することに。
保険の申請は、日本に帰国してから。
それまで絶対無くさないようにと念を押されました。
ちなみに供述内容と保険会社への申請内容が違うと、最悪の場合保険が下りない場合も!
警察にはしっかりと状況を伝えましょう。
警察で驚愕の事実
そして警察でびっくりしたことが一つ。
ポリスレポートを作成するときに「どこのホステル?」と聞かれて、名前がすぐに出てこなかった私。
「えっと、C、C、く、く・・・」と行っていると
「あぁ、もしかしてクリンク?」
と、泊まっていたホステルを言い当てられた!
え?なんでわかったんだろう?まぁ、最寄りだからかなー?なんて思っていたら、警察の方に
「このホステル以外で、こんな頻繁に盗難は聞いたことない」と言われる始末。
え?どういうこと?
盗難多発で有名なホステルだった
なんと私が宿泊したのは、盗難多発で有名なホステルだったんです!
ここで物を盗まれたというお客さんが頻繁に来るそうで、担当の警察官はホステルの名前を覚えてしまったとのこと。
え、ホンマかいな…!!(泣)
最後に「To be honest with you(ぶっちゃけ、真実よ)」とまで言われ、「もし今日以降も宿泊予定なら、宿を変えることをオススメする」とまでアドバイスされるハメに。
ちなみに、警察的にはホステルのスタッフが怪しいとのこと(真相は定かではありません)
お、恐ろしすぎる…
盗難にあったホステル「クリンク78(Clink78)」
盗難にあったホステルはロンドンにある「クリンク78」というホステル
ちなみに、警察後にホステルに戻り、残りの宿泊のキャンセル交渉をしたのですが、ホステル側は「キャンセルはできない」との一点張り。
「警察に泊まるなと言われた!」と粘り強く交渉を続け、なんとか無料キャンセルの約束を取り付けたのですが、その場では返せないから後日返金する(怪しい)と言われ、仕方なく了承したけどやはり返金されず。
その後メールでやりとりしても「やっぱり無料キャンセルはできない」と言われづつけ、交渉4ヶ月ののちにようやく返金されました(ひどすぎる…)
正直返金額は数千円。
ですが金額の問題ではなく「ここで諦めると次に泊まる日本人が舐められる!」という使命感の元、交渉を続けました。
なんとか返金されてよかったです。
最初は、ホステル名を出すか迷ったのですが、警察より「このホステルで頻繁に盗難が発生している」と言われたこと、そしてホステル側の対応に不信感があったこともあり、これから泊まる方にとって防犯予防になればと思い公開。
まぁ、単純に腹立ってるのもあるけど。
ちなみに、Booking.comでの評価は10中7.8となかなか高評価。
レビューも比較的良いものが多いので安心していたのですが…
海外で盗難は戻ってこない
これはカルチャーディファレントとしか言いようがないのですが、海外で物を盗まれたり、置き忘れたりした場合は、戻ってくる事はほぼ100%ありません。
私は日本で2回ほどiPhoneを電車の中に置き忘れたことがあるのですが、両方とも誰かが駅員さんに届けてくれて、手元に戻ってきました。
これをイギリス人の友人に話すと「本当に信じられない」と言われたけれど、多分日本が異常なだけ。
盗難にあった際は、速やかに警察に行き、ポリスレポートをもらうことをお勧めします。
iPhoneを忘れて戻ってくる国なんて日本以外にありません。
保険には必ず入ろう!
その後、日本に戻ってからカード会社に連絡。
保険金がおりて新しいMacBookは買い直すことができました。
時計は戻ってきませんでしたが、少しだけ気持ちは楽に。
今まで「別に保険なんていらないし」と思っていたけど、この経験から海外旅行保険の大切さを強く実感。
クレジットカードは持っているだけで無料で自動付帯しているものも多いので、渡航前に確認しておくことをオススメします。
3ヶ月以内の旅行であれば、クレカ無料付帯の海外旅行保険で充分。
個人的にも満足しました。
今回私が携帯していたのがエポスカード。
海外旅行保険が90日間無料付帯しており、年会費が永久無料という太っ腹。
海外からでもコールセンターの通話料が無料で、すぐにつながり全て対応してくれて、このカードを作っていて本当に良かったと思いました(感涙)
海外渡航前に、ぜひ1枚作成しておくことをおすすめします。
▶︎エポスカードHP
最後に|合わせて読みたい
以上、ロンドンのホステルでMacBook(パソコン)と時計を盗まれた話でした。
基本的に、ホステルや安宿の滞在で窃盗のリスクはつきもの。
もし安宿に泊まるの出れば、充分に考慮し覚悟の上での予約するべき。
イギリスを含めヨーロッパは本当に窃盗、盗難が多いので、皆さんもお気をつけください。
そして、セキュリティポーチを持っていくのも忘れずに!
ゲストハウスで働いていた経験もあり「ホステル」に慣れている私。
その「慣れ」が今回の事件を引き起こしましたのかもしれません…