ニューヨークの地下鉄の中で、最初に開業した駅のうちの一つ「IRTブロードウェイ7番街線」の72st駅
東京メトロ銀座線の浅草ー上野間にあてはまる歴史ある路線です。
今回は国家歴史登録財にも登録されている”72 st駅“とその周辺をめぐってみました。
ちなみに、近くにはとても良いヨガスタジオもあります。
【この記事の内容一覧】
72st駅(駅の概要)
マンハッタンのアッパーウエストサイド地区
72stのブロードウェイ通りとアムステルダム通りの交差するポイントにあります。
急行停車駅なので(1)(2)(3)の全てが停車します。
駅の開業:1904年10月27日(113年前)
利用客数:422駅中22位(2016年の統計)
72stの南側の駅舎は開業当時から現存する駅舎で、国家歴史登録財にも登録。
2002年の10月29日には大規模な改修工事が行われ、72stの駅の北側に新しい駅舎が誕生し入り口が2ヶ所になりました。
歴史のある路線
IRTブロードウェイ7番街線は、1904年10月27日とニューヨークの地下鉄で一番最初に開業した路線ですが、ニューヨーク市の地下鉄としてオープンする以前から使用されていた地下鉄の原型になる路線の一部を利用しています。
そのため歴史はそれ以上に古く、地上から地下の距離が浅いのが特徴。
驚くことに地上からホームが見えるほどなんです。
右が地上改札。左下に見えているのがホーム。
むっちゃ近い!
地上では、この金網一枚のすぐ下に地下鉄が走っている状態。
明かりとりも兼ねており、上から透けて線路が見えます!
そのため雨が降ったら、そのまま地下鉄構内(電車の上)に雨水が落ちていき、電車べちょぬれ。
ひどい時はホームにまで吹き込みます。
1904年から現存する旧駅舎
1904年(113年前)より現存する旧駅舎は2004年に国家歴史登録財に指定されました。
NYで一番最初に開通した路線ということもあり、駅舎も堂々たる風格。
他の路線は地下から伸びる階段だけだったり簡素な作りが多い中、駅っぽさがありますね。
しかし利用客数が422駅中22位の割に小さい駅舎。
ラッシュ時は大混雑起こしそうな小ささです。
2002年の改札口の増設前までは混雑を極めていたことでしょう。
ニューヨーク地下鉄の中でも古い路線ということで、改札が地上にあるのもポイント。
マンハッタン内の地下鉄駅は、地下に位置している路線も多いです。
旧駅舎は回転ドアとバーの2種類がありました。
こちらが回転式。
こちらがバー式
ちなみにバータイプはひょいと乗り越えてキセルしちゃう悪い奴が後を絶たないんだとか…
駅前のモニュメントはゆるい
駅前にはゆるゆるのアートモニュメントを発見。
わ、ワンパンマンかな?(笑)
しかも、よく見るとおんぶしてました。
大きさはこんな感じ。
意外とデカイです。
夜に見たらびっくりしちゃうかも(笑)
2002年新設の新駅舎
2002年に建設された新駅舎側にやってきました。
旧駅舎の雰囲気は残しつつ、一気にモダンな雰囲気になっています。
採光をしっかり取り入れたデザインになっていて、駅舎の中に入ってもまるで外にいるような開放感です。
なんだろう?ちょっとディズニー感あります。
これだけの人が利用しているのですから、改札が一箇所だった時代は相当な混雑だったでしょう。
それではホームに降りてみます。
72st駅は急行停車駅。
1,2,3系統の電車が停車します。
(1)マンハッタンローカル
(2)マンハッタン急行 ブロンクス止まり
(3)マンハッタン急行 マンハッタン止まり
アッパーウエストサイドの様子(動画あり)
アッパーウエスト地区はニューヨーク・マンハッタンでも有数の高級住宅街。
徒歩圏内には、メトロポリタン オペラやニューヨーク シティ バレエなどもあり、駅周辺はとても洗練された雰囲気。
周辺にはヨガスタジオも多いです。
こちらは71stの交差点
高い建物が建っていますが、圧迫感がないのも特徴的。
近代的な建物と歴史的建物が融合して、アーバンな雰囲気です。
はぁ、一度でいいからこんな街に住んでみたい…
こちらは72stの交差点
この道を挟んで南北に駅舎があります。
駅周辺の様子は動画にて撮影しました。
【動画】【アッパーウエストサイド】ニューヨークの高級住宅地!高級マンションが乱立する72st駅と周辺を街歩き
動画で見ると、駅の浅さがよくわかります。
これだけ浅いと、乗り降り楽ですね(笑)