ニューヨークの地下鉄駅をめぐるシリーズ。
今回は、グリニッチビレッジ地区にある”Bleecker street(ブリーカー ストリート)駅“を深掘りしていきたいと思います。
記事の最後には動画もあるので、ぜひ合わせてチェックしてくださいね。
【この記事の内容一覧】
Bleecker street(ブリーカーストリート)駅
マンハッタンのノーホー、ソーホー、グリニッチビレッジ地区にまたがるこの駅は、Broadway-Lafayette駅とのステーションコンプレックス(複合駅)となっています。
乗換駅にも関わらず連絡通路は南行きホームしか繋がっておらず、北行きホームを利用する場合は一度改札を出ないといけない構造となっていました。
しかも一度改札を出ると、その度に追加料金がかかるというなんとも理不尽な駅!
実に50年以上(!)その状態が続いていましたが、2012年に改修工事が行われて、やっと駅構内で乗り換えができるようになりました。
今まで誰も料金のことで文句言わなかったのかが、ちょっと気になります(笑)
駅の情報
駅の情報をざっとまとめます。
レキシントン・アベニュー線、6系統
1904年10月開業(112年前)
利用客数:422駅中26位(2016年のデータ/ステーションコンプレックスの為、Broadway-Lafayette駅も含む)
駅周辺は、有名観光地やショッピングエリアにも近く、利用者は多いです。
2駅分といえど、かなりの人気駅です。
駅周辺(地上の様子)
駅の北側は”ノーホー(NOHO)“地区。
とてもオシャレなエリアです。
石畳の道路がもかっこいいのですが、ところどころ石が取れたりしているところもあり、とても歩きづらい(笑)
石畳には苦い経験のある私。
スコットランドのエジンバラでは大変な目にあいました…
地下鉄入口に続く階段。
ニューヨークのアイコニックな存在です。
駅構内でBroadway-Lafayette駅と繋がってはいますが、駅名はBleecker Stのみの表記です。
長い間繋がっていなかった頃からの名残でしょうか?
ただしよく見ると、オレンジ系統も止まるよ!とは載せてありますね。
駅の南側です
逆にこちらはBroadway-Lafayette駅だけの表記
けれど6系統も止まるよって書いてあります。
南側はソーホー地区。
ソーホーのランドマーク的存在、ホリスターが見えます。
ワンブロック先にはPrince street駅があります。
この辺りは徒歩5分圏内に駅がひしめきあっており、地下鉄駅激戦区。
改札内の様子
ダウンタウン行きホームの改札です。
利用者の多い駅ということもあり、他の駅とは違い不正に入場できないような改札になっています。
ポールバーだけだと、ヒョイって乗り越えちゃう人が多いからね…
ちょっとしたトリビア
1950年代には10両編成の車両に対応できるように拡張工事が行われました。
その拡張工事の際、南(ダウンタウン)行きは南に拡張、北(アップタウン)行きは北に拡張したため、元のホームは同じ位置だけど、拡張部分はちぐはぐに伸びているアンバランスな状態に。
2012年に北行のホームを南に拡張し、1950年代に延長した北の部分は閉鎖され、ホームが平行にバランスよくなりました。
電車に乗っていると、閉鎖された北の部分を見ることができます。
レリーフはレプリカ
駅構内にある、カッコイイレリーフは1904年にGrueby Faience Companyによって作成された物ですが、2012年の改修でレプリカとなっています。
本物はどこに行ったんだろう?
乗り換え連絡通路
ダウンタウン(南)行きホームからの乗り換え連絡通路。
オレンジラインの方が後にできたため、グリーンラインの地下を、東西にクロスする形で走っています。
グリーンラインとオレンジラインの間にはメザニン(中二階)があります。
利用者の多い駅なので、通行の巡回性も兼ねてるのかな。とっても広い。
さらにもう一段階、地下に降ります。
Broadway-Lafayette駅のダウンタウン行きホームに着きました。
2012年にやっと両ホームで乗り換え可能!
先ほども書いた通り、2012年に行われたアップタウン(北)行きホームの南側の拡張工事で、両駅でやっと乗換が出来るようになりました。
こちらが新設された、アップタウン(北)行きの南側にある乗換通路への連絡口。
さすが2012年に作られただけあり、近代的でこざっぱりした印象。
ニューヨークの地下鉄駅には珍しく、エスカレータも設置されています。
ライトの色は常に変わり、うーん、近代的!
ちょっとスペースマウンテンチックさがありますね。
この駅の動画はこちら
駅構内の探索を、動画でも撮影しました。
【動画】【ニューヨーク地下鉄】複雑すぎ!まるでダンジョンなブリーカーストリート駅構内
日曜日の朝ということもあり、ガランとしています。
最後に|合わせて読みたい
以上、ブリーカーストリート駅の散策レポートでした。
ニューヨークを訪れた際はトリビアを思い出しならが駅を利用すると、楽しいかもしれません。