海外で歯が痛くなったら…それは悪夢。
あの痛みだけは、我慢できません。。
とにかく、いますぐ止めたい!
でも、どの薬を飲めば良いのかわからない!
というわけで今回は、イギリスで歯が痛くなった時に、現地の薬局で購入した薬について。
イギリスだけでなく、ヨーロッパやオセアニア(AUSやNZ)などでも手に入るので、困った時にぜひ試してみてください。
薬の国家資格である登録販売者資格保持者である筆者が、医薬品従事者として働いていた経験と知識をもとに、解説を加えながら紹介します。
この記事は、前回の【イギリスの歯医者】旅行者が無保険で虫歯になった時の対処法&オススメの薬の続きになるので、合わせて読んでみて下さい。
【この記事の内容一覧】
イギリスで歯が痛くなる!
イギリスにて、歯が痛くてたまらなくなった私。
薬局に行ったはいいものの、どの薬を買えばいいのか混乱…
そこで店員さんと、イギリス人の友人にオススメしてもらったのが
- Nurofen(ニューロフェン)
- Orajel(オーラジェル)
という薬。
イブプロフェン薬のニューロフェン
ニューロフェン(右)はイギリスのレキットベンキーザー社(Reckitt Benckiser)が販売する鎮痛剤。
イギリスではパナドール(Panadol)と並び、一家に1つ常備してある一般的な鎮痛薬。
1回1錠、空腹時を避けて服用します。
ニューロフェンの主成分はイブプロフェン。
日本の「イブ」や「リングルアイビー」と同じ主成分です。
購入したニューロフェンはイブプロフェン配合量が200mg.
イブシリーズでも最高ランクの「イブクイックDX」とイブプロフェンが配合量になります。(イブA錠は150mg)
イブプロフェン製剤は生理痛の発生原因であるプロスタグランジン(PG)の発生を抑える効果があるので、生理痛にも効果を発揮。
解熱鎮痛にも効果があり、風邪薬の主成分に配合されています。
インフルエンザの時は、イプブロフェン製剤はインフルエンザ脳症の発生リスクが高まるとされているので適しません。
イブプロフェン製剤は高熱にも高い解熱効果を発揮しますが、インフルエンザの疑いがある場合はニューロフェンの使用は避けましょう。
ニューロフェンを飲んだあと…?
寝てられないほど歯が痛かった私。
ニューロフェンを飲むと、約10分後にスーッと痛みが引きました!
その後、お守りのように携帯していたので、箱はボロボロに(笑)
しかし、効果の持続は4時間〜6時間…
またズキズキと痛み出します…
1日3回以上は服用不可。
飲み続けるのはNGです。
塗り薬のオーラジェル!
そんな時は、もう1つの薬の出番!
それが、左の赤い箱「オーラジェル(Orajel)」
アメリカのチャーチ・アンド・ドワイト社(Church & Dwight)が販売する歯痛用口腔内疼痛鎮静剤で、直接幹部に塗るタイプの局所麻酔薬です。
歯医者で麻酔の注射を打つ前に歯茎に塗る局所麻酔として使われているもので、主成分はベンゾカイン。日本ではアミノ安息香酸エチルと言います。
塗るとジンジンしてくる、あのヤツです!
オーラジェルの効果がすごい!
オーラジェルの使用は初体験。
強さが3段階?くらいあったのですが、薬局の人に「これ成分キツイから気をつけてね!」と言われたので、一番弱いものを購入。
トラベル用の簡易歯ブラシの中に入っている歯磨き粉のような小さなチューブ。
中身は、半透明状のゲルになっており、指にとって痛みのある歯(歯茎)に塗ります。
塗って30秒…
ジンジンジンジン・・・
なんだこれは!
まさに歯医者さんで注射する前に塗られる、局所麻酔!
す、すごい!と感動しました!
効き目は1時間くらい
ジンジンの持続時間は体感で1時間くらい。
痛み自身が抑えられているというよりは、ジンジンがすごく麻痺している感覚です。
オーラジェル単体では、痛みが止まるわけではないのですが、即効性が高いので、痛くて我慢できずに悶えている時には本当に助かりました。
数日だったら併用でしのげる
私の場合はニューロフェン&オーラジェルの併用で2〜3日を過ごしました。
その間に、歯の炎症が治まったらしく、痛みがさっぱりなくなり乗り切ることができました!
もし治らなければ、約10万円払ってイギリスの歯医者に行くと腹をくくっていたので、感激もひとしおでした!
ただ数日〜1週間程度であれば、このニューロフェン&オーラジェルの組み合わせで逃げ切ることが可能です。
イギリス人の友人いわく、イブプロフェンはどこでも手に入るけど、オーラジェルは手に入らないことが多いため旅の常備薬の必需品の一つとのこと。
日本では薬事法で同成分のものは販売されていませんが、成分の近いものは購入可能です。
旅行での短期滞在や、歯医者の予約日までをしのぐ場合に、ぜひ参考にされて下さい。
日本から薬を持っていこう
海外の薬は日本と比べキツイものが多いです。
その上、日本語でも難しい薬の知識を、急病時に英語での説明を受けるとなると、さらにハードルが上がります。
実際私は、薬の知識があったにも関わらず、痛みによるストレスからプチ・パニックで、薬局でどの薬を買えばいいのかわからなくなってしまいました。
薬を持っている安心感や、薬を飲んだことでのプラセボ効果で痛みが治まることも多いので、海外渡航の際は、日本から常備薬を持って行きましょう。
最後に|合わせて読みたい
以上、イギリスで購入できる、歯痛時に私が試した市販薬についてでした。
オーラジェルとニューロフェンは、イギリスのほとんどのドラッグストアで簡単に手に入れることが可能。
困った際は、ぜひ参考にされてください。
イギリスのドラッグストアについては【イギリス】老舗薬局(ドラッグストア)!Boots(ブーツ)はロンドン生活の強い味方!でも紹介しています。
サプリメントは【ストレス対策】うつ気分が解消!イギリスのオススメ自然派サプリ紹介!でも紹介しています。
この2つに心から救われたのでご紹介していきます!