日本でのクリスマスは、ケンタッキーとイチゴのホールケーキが定番ですよね。
しかしこれ、実は日本だけなのをご存知ですか?
数年前、海外のネットを中心に「日本人はクリスマスにケンタッキーを食べるらしい」と話題に。
実際、観光に訪れた外国人は、KFCに並ぶ日本人にびっくり仰天!
写真を撮ってSNSにアップし、拡散されるほど。
海外では違うの?クリスマスって、海外の文化だよね?
そうなんです。
勘違いされている方も多いですが、ケンタッキー&イチゴのケーキは日本独自の文化!
今回はその理由と、なぜ日本でこういう文化が根付いてしまったのかを探ってみました。
【この記事の内容一覧】
クリスマスにKFCは日本だけ!
海外ではクリスマスにKFCは食べません。
ケンタッキーの発祥地であるアメリカ人でさえも、クリスマスには食べません。
別に食べてはいけないわけではありませんが、海外の人からすれば「クリスマスにケンタッキーを食べるのだけはありえない」とのこと。
それはなぜなのか?
理由は大きく2つあります。
チキンとターキーは別物
まず、海外ではクリスマスにチキン(鶏肉)は食べません。
では何を食べるのか。
それは、ターキー(七面鳥)!
日本人からすると「え?チキンとターキーって一緒じゃないの?」という感覚ですよね。
しかし海外では、チキンとターキーは明確に違うもの。
例えば日本人が祝いの日にタイの塩焼きを食べますが、それが間違った文化として海外に逆輸入され、とりあえずサーモンで祝いました!と紅シャケをの丸焼きを食べるみたいな感覚でしょうか。
「え?魚じゃん?似てるし一緒でしょ?」と言われたら「いや、魚は魚だけどさ、色も違うし、そもそも縁起物だから意味が変わってくるし…!」みたいなのと同じ感覚なのかもしれません(笑)
日本ではターキーが珍しいため、姿が似ているチキンを食べるようになりました。
そのため、チキン=ケンタッキーという流れになったのでしょう。
KFCはファーストフード
二つ目の理由が、なぜ特別な日に、ファーストフードを食べるんだ?ということ。
クリスマスはキリスト教圏の国では一年で一番の祝日。
日本では友人やパーティーをしたり、カップルで過ごす日とされていますが、海外では家族や親戚が集まって過ごす日。
いわゆる、日本の元日です。
そんなハレノヒに、何でファーストフード食べるねん(笑)と総ツッコミ状態。
マクドナルドを食べているのと同じ感覚だそう。
外国人が正月に日本文化を履き違え、CoCo壱番屋や吉野家に行列を作っている…みたいな感じでしょうか?
良い例えが思い浮かびませんでしたが(笑)とにかくスペシャルな日にファーストフードを食べるという感覚が理解できないそうです。
日本ではクリスマスのケンタッキー=スペシャル感がありますが、海外ではそのような広告戦略が打たれていません。
クリスマスにチキンを食べない時点で、ケンタッキーには結びつかないのでしょう。
ちなみに海外ではクリスマスイブとクリスマスはほとんどのお店が閉店し、さながら日本の元旦のような状態になります。
BBCニュースで記事にまで…
この話、ただのネット上での話題ではありません。
実は、数年前にはイギリスのBBCニュースでも取り上げられてしまったほどなんです(泣)
BBCニュースといえば、政府と英国王室が設立した放送局で、日本でいうNHKと同じ立ち位置の権威ある放送局。
そんなニュースにまで取り上げられてしまうほど、海外ではびっくりされているようです。
“もっとも奇妙な習慣”とまで…
ちなみに記事の中では、‘One of the strangest things I’ve heard(今まで聞いた中で最も奇妙な習慣)’という見出しで、日本人が数週間前からKFCにチキンを予約し、当日は数時間も寒空の中チキンを買うために列をなすと紹介。
そのことに対し、“If you brought a bucket of fried chicken to Christmas dinner, honestly, I’d be mad at you(クリスマスにバケツに入ったKFCを買って帰ってこられたもんなら、私なら腹を立てて怒るでしょう)”とまで書かれています。
BBCニュースにジャンプします(英文のみ)
→Why Japan celebrates Christmas with KFC
記事の中では、日本のKFCがどうマーケティングを行なったのかにも触れています。
ちなみに、1974年から広告を打ち始め、今ではクリスマスセットの売り上げがKFCの年間売り上げの3分の1を占めているそうです。
クリスマスケーキも日本だけ!
ちなみに、クリスマスケーキといえばいちごの生クリームのホールケーキ。
実はこれも日本独自の文化。
海外だと、生クリームのケーキを食べる習慣はありません。
ドイツではシュトーレン
例えばドイツでは、シュトーレンを食べます。
デザートというよりは、パンに近いです。
日本でも、カルディやネットで購入できます。
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イギリスではクリスマスプディング
イギリスではクリスマスプディングというドライフルーツなどが入った濃厚なケーキを食べます。
プディングと名前がついていますが、プリンではありません。
見た目はこんな感じ。
ショートブレッドで有名なウォーカー社のクリスマスプディングは海外でも定番商品。
ちなみにこれ、めちゃくちゃまずい…
イギリス人は美味しいと思っているのか不思議だったので、失礼さながら聞いてみると「美味しいとは思わないけど、伝統だから一応食べる」とのことでした(笑)
皆さんもぜひ一度、試してみてください(笑)
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この動画の9:07秒からもクリスマスプディングが登場します。
【動画】【ルームツアー】ニュージーランドのクリスマスはこんな感じ
動画の中で行なっているような、アルコールをかけて、ファイヤー!するのも伝統なんだそうですよ。
ちなみにアメリカはパイを食べるそう。
唯一フランスだけが、ブッシュドノエルという木をモチーフにしたケーキを食べます。
全ては企業の広告戦略
ちなみに、このイチゴのホールケーキを食べる習慣は、お菓子メーカーの不二家が仕掛けた戦略と言われています。
ケンタッキー同様、企業による広告戦略が、今では文化として定着しているというわけです。
個人的には楽しければ良いとは思いますが、もし日本の伝統文化が海外の企業の広告戦略により、間違った伝統として根付いてしまったら、ちょっと悲しい気もします(笑)
海外の反応は、そんなところからも来ているのでしょうね。
ちなみにバレンタインにチョコレートを贈るのも、お菓子会社の明治が行なった広告戦略によりできた文化。
海外では、男性が女性にバラなどを贈る日となっています。
最後に|合わせて読みたい
以上、なぜ日本ではクリスマスにケンタッキーとケーキを食べるようになったかの理由についてでした。
日本と海外では違う文化や価値観がたくさん!
知れば知るほど面白いことばかりです。
ちなみに、海外では爪切りは人前でしてはいけないのはご存知ですか?
詳しくは【日本人が海外でしがちなNG行為】人前で爪切りはダメ!その理由とは…?に書いたので、合わせて読んでみてくださいね。
あと、イケメンにも大きな違いがあります!
こちらも【日本人男性はモテない!?】日本と欧米のイケメンに対する基準の違いに書いたので、合わせて読んでね!
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